精神保健と演劇表現│正樹〜STORY〜DVD販売
DVDが販売開始になりました。
当舞台は、2021年2月に開催されたきょうとWAKUWAKU座による公演です。
コロナ禍による制限で当初の計画より変更を迫られながらも、オンライン配信を併用して開催しました。
クリエイティーボまいど株式会社はライブ配信とFacebookによる宣伝活動に参加しました。
後日、zoom回線を利用したアフタートーク収録を開催し、この度、DVDにまとめPRPきょうとwebページより通信販売を開始しました。
正樹〜STORY〜 ご紹介
あらすじ
家電量販店のCDコーナーを一人で任されている新入社員の正樹。
曲を探して欲しいとお願いされるが、知りもしない曲をわかったふりをしてお客に見せるが「違うCDや!」と怒鳴られ、ブツブツ何かを呟きながら固まってしまう。
店に出勤することを嫌がるようになり、何処かから聞こえてくる声の言うままに家を飛び出してしまう。
あてもなく歩く正樹は「転職したらどうだ」「ここは俺の家だ」と言う声に言われるがままに、スーツに着替え始めるが、そこは紳士服のお店。
警備員に様子や発言がおかしいと思われ、警察ではなく精神科病院に連れていかれてしまう。
正樹は「転職するならハローワーク」「面接にはスーツ」とぶつぶつ言い、今置かれている状況が理解出来ず、暴れてしまう。
そして、医師から医療保護入院と言われて独り保護室に入れられるが・・・・
精神保健と表現活動
精神科医療がテーマの「演劇」が注目がされている
目で見ることのできない心のありようや精神疾患の体験などについて、表現なしには何も始まりません。
表現活動は精神疾患のリカバリーに加え、社会改革の手段として注目されつつあります。
それは自分の内側を語る些細な行動から、外へ向けて差別や矛盾を描き出すことで、なにかを動かそうとする社会的なものになるからです。
SNS を検索すると自らの疾病をつづることで社会の理解を求める様々な形でのクリエイティブを発見することができます。
その中でも演劇という表現手段は劇作、稽古、企画、運営、集客という時間も費用も手間もかかり、あまりお手軽とは言えません。
しかしながら、ここ数年にわかに盛り上がりを感じることができます。
くるみざわしんの戯曲はロングラン公演となり地方公演も開催されました。
神奈川ではOUTBACKアクターズスクールが、四国でも試みがスタートしたばかりです。
精神保健と表現活動の課題
稽古場を確保すること、組織・団体の運営の為のノウハウ、発表の場を作り資金調達し、集客のための情報発信をする。 そのどれもが課題としてあります。
それらをクリアしても、新型感染症による制限が大きなハードルとして立ちふさがりました。
急遽、ライブ配信を企画し、オンライン開催をSNSで情報発信する必要になりました。
開催直前に決定したプロジェクトだったため 当社がチームにサポートに加わることになりました。
クリエイティーボまいどの後方支援
「伝える」を「伝える」ために裏方として支える仕事を当社にご依頼いただき感謝でいっぱいです。
演劇による表現活動の背景に、社会を変えるというビジョンが見えました。
ステージよりずっと大きなプロジェクトであることを感じて仲間として参加できたことをとても嬉しく思います。
きょうとWAKUWAKU座さんとお仕事をご一緒する度に共感が深くなります。
演劇表現で精神保健を広く伝えるということは、お芝居のことだけではなく、企画段階から仕事が始まっています。
開催告知や終了後のレポートも含めた全てが、社会に訴える一つの表現活動なのだと思いました。
表現活動の「これから」
コロナ終息を見据えてステージや講演会の開催が戻りつつありますが、ライブ配信やアーカイブのご依頼も変わらず問い合わせがあります。
精神医療福祉を含む全ての社会問題は、問題提起し理解と啓発のために情報発信が必要です。
リソースや資金に制限のある小さな団体が効果的な情報発信を毎日の業務に追加することを当社でサポートすることができないかと考えています。
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特定非営利活動法人ピィアールピィきょうと
TEL 075-873-1774
webサイト http://www.prpkyoto.jp/
きょうとWAKUWAKU座とは
餅つき大会、七夕、夕涼み会、地蔵盆、クリスマス会などなど、 一年を通して催しの機会は多いけど、出し物がない、なんてお悩みはないですか?
わたしたち「きょうとWAKUWAKU座」では紙芝居など手作り感のある出し物を、皆様の会場へお届けできます。
紙芝居とはいってもプロの劇作家の指導による本格的な集団劇です。お子様からお年寄りまでお楽しみいただけること間違いなしです
きょうとWAKUWAKU座は、自立訓練(生活訓練)と就労継続支援B型の多機能事業所です。
自立訓練(生活訓練)事業
料理や掃除、金銭管理などのプログラムを通して、地域で自立した生活を送るために必要な知識や技術を身に付けていきます。
就労継続支援B型事業
作業などのプログラムを通して、「働く」という体験を積み重ね、将来の就労に向けて必要な技術や自信を身に付けていきます。
また、自立訓練(生活訓練)と就労継続支援B型に共通するプログラムとして、演劇や紙芝居などの表現活動があります。
自由に自己表現をすることで、楽しさや面白さを感じるだけでなく、人前に出る自信を身に付けることにもつながっています。
今回のご依頼 動画制作
「当事者が中心」に表現活動に参加している方針にこころから共感。稽古の段階から、舞台前日の仕込み、ゲネプロ、打ち上げまでごいっしょさせていただきました。
ピィアールピィきょうと さま
京都市